酒を飲まずにいられない。どうしてそんな状態になるんでしょう。
【勇気づけの専門家】元海上保安官うつ専門メンタルコーチのメタルです。
もう20年以上前の話。
巡視艇の船長をやっていた頃のお話です。
巡視艇船長時代
わたしが船長を務めていた巡視艇は、20メートル型巡視艇といって乗組員が船長を含めて5〜6人の船。
管轄海域が広いわりに、わたしが船長をしていた巡視艇が一隻しかいません。
つまり、田舎の交番にあるパトカーの責任者だと思っていただければ良いかと思います。
管轄圏内で事件事故があれば、必ず出動します。
前述のとおり、代わりの船がいないので呼び出し対応。
管轄していた海域は、沖合(海外)から大型タンカーや天然ガス運搬船、自動車運搬船など大型船のルートもあります。
また、狭水道もあって、中小型の一般商船が通過する浅瀬もあります。
格好の漁場で漁船も多く、季節になると遊漁船(釣船)も出てきます。
いわゆる輻輳(ふくそう)海域といわれるところ。
当然、漁船同士の衝突、釣り船での事故、一般商船の乗揚げ等事件事故も多く発生します。
在職中に調べたら、月に2〜3回は緊急出港(休み、夜間など勤務時間外の呼び出し対応)がありました。
子ども達と、休みの日に遊びに行く約束をしていても、何度も反故にして仕事へ行ったことが何度もあります。
そんな状況ですから、とても強いプレッシャーがかかっていました。
休みの日でも、心安まらずいつ呼び出しがかかるかとても不安。
なので、仕事が終わるとよく酒を飲んでいましたね。
酒を飲んで、不安を紛らわそうとしていたんです。
酒に逃げていたんですね。
一種のアルコール中毒だったのかもしれません。
これが、パニック障害を長引かせる原因となったのですが、当時はそんなことに気が回るわけわけもなく、毎日飲んでいました。
でも、酒に逃げても事件事故が起こるときは起こるし、どうしようもない。
当時は、酒を飲むことで不安を紛らわしていたように思えても、睡眠の質は悪くなるし、当然胃や肝臓など内臓にもよくありません。
今ならわかります。
「酒を飲まずにいられない」状況になったら、意識を今に持ってくればいいことを。
外の状況がどうあれ、自分の心の状態は自分で整えることが出来ます。
人は、過去の出来事を後悔したり、未だ来ぬ未来を不安視したりしますが、それは「今ここ」に心が無い状態。
人間には、「今ここ」しかなく、それがただ積み重なっているだけなのです。
まとめ
わたしがやっているメンタル・リセット・プログラムを使ったコーチングは、うつうつとした状態を”リセット”(止める)ことで、心を今ここに戻す習慣を付けることなんですよね。
常に「今ここ」に意識があれば、不安や後悔はなくなります。
幸福へようそろう!でお願いします。
※ようそろう:武士言葉「よう御座候(ござそうろう)」が転じた海事用語・操舵号令。船首を向ける。または向けたの意味。
詳しくは、ようそろ – Wikipedia
Written by うつ専門メンタルコーチメタル
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