逃げるというと何だか、卑怯なんじゃないかって、その道を考えないようにしがちですよね。
でも、人が悩んだり苦しんだりするのは選択肢が1つしかなく、それが上手くいかない時に悩むことが多いです。
ギリギリまで追い詰められて、それでも踏ん張って頑張って。
でも潰れちゃったら何にもならないんと思うんです。
周りに余計な迷惑もかかりますしね。
そんな時、わたしは積極的に撤退する「逃げる」ということも視野に入れることも大切だと思っています。
逃げるをリフレーミングする
「逃げる」を以前にも記事にしたリフレーミングを使って言い換えてみましょう。
- 逃げる→撤退する
- 逃げる→体制を立て直す
- 逃げる→新しい出発
辞めるとか、逃げるとかいうとネガティブに考えがちですが、新しいことを始めるには何かを捨てなければならないんですよ。
両手がふさがっていたら、新しい荷物を持てないように、一旦荷物を降ろして整理することも大切じゃないでしょうか?
わたしが、セミリタイアしたのも、サラリーマン生活を続けていたら、本当にやりたいことをできない。
昔からの夢だった、組織に頼らず、自分の力で何処までできるのか試してみたいという目的があってのことでした。
自分の力を出し切らずに死ぬのは嫌だったんです。
逃げ道を確保するから救助へ行ける
消防署の方とかに昔聞いたことがあるんですが、危険な災害現場へ入っていく時は必ずあらかじめ逃げるルート、つまり撤退する方法を決めておくそうです。
自分を犠牲にするっていうと格好いいんですが、その状態は下手をすれば2次災害になってしまいます。
あとから救助へ行くことを考えると、1人救助すればよかったのが、もう1人救助しなきゃならなくなる。
単なるお荷物なんですよね。
たまたま上手く行くこともあるでしょうが、それは勇気ある行為ではなく、無謀な行為なのです。
だから、自分たちは絶対に助かるという目星が建たない間は、危険な現場へは入らないそうです。
もちろん、想定外のことが起こることは多々あるでしょうが、現時点で助けにいって自分たちが危ない目に遭うような時は救助へ行かない。
これが救助のプロの考え方だそうです。
だからこそ、どんな状態でも自分たちは帰ってくることができるように、厳しい訓練を積む。
玉砕(今の若者はわかるんだろうか?)しちゃったら意味が無いので、なんでもかんでも突っ込むことはないそうです。
逆転の発想
繰り返しますが、逃げるという選択肢を持つことで、前へ進めず後へも引けずに行き詰まっていたことが、パッと明るくなることもあります。
「いざとなれば逃げればいい」という選択肢を持つことで、逆に現状に立ち向かう勇気が出る時もありますしね。
もちろん、習熟するまでにはそれなりに時間も努力も必要なので、なんでもかんでもすぐに逃げ出していたら上達しませんけどね。
「逃げること」を選択するのも1つの手だと心の片隅に置いておくことで、余裕が出るかもしれませんよ。
まとめ
カウンセラーの立場として、悩みの相談を受ける場合によくあるのは、クライアントさんがとても真面目な性格なのですよね。
だから人一倍責任感が強くて「こうしなけりゃならない」「こうならなきゃ」と強く思い込んでいる場合が多いのです。
そんな時は、ちょっと怖いでしょうが、勇気を持って周りの人に「わたしはこう思っているんだけど」と相談してはどうでしょう。
また、周りに訊きにくければ、心理カウンセラーなりなんなり、事情を知らない第三者でもいいでしょう。
案外、簡単に問題が解決することがあるかもです。
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