ウミザル(潜水士)の仕事はヘリから船上のけが人や病人を吊り上げる仕事もありますが、水中に潜って作業をすることがほとんど。
スキューバダイビングをやったことがある人だったら解ると思うんですが、水中は非常にストレスがかかる環境です。
潜るときは、口にレギュレーターを咥(くわ)えて息をするんですが、口だけで息をしているとだんだん息苦しくなってくると思います。
それもそのはず、口で息をする哺乳類は人間ぐらいだそうです。
他の動物は、鼻からしか息ができないんだとか。
だから、口から息をするだけでもストレスがかかっているんです。
それに、口に咥えているレギュレーターが故障したり、口から離れちゃったら生きていけないわけですからね。
スキューバダイビングの講習では、そんなエマージェンシー(緊急事態)な場合も想定した訓練をしていますが、それでも怖くなる場合があります。
またたウミザル達は、そんな状況で人命救助だったり、狭い転覆船内の捜索だったりをするわけで、訓練していなければ、恐怖感や緊張感で押しつぶされてしまいそうになります。
そんな時に不安を解消し、落ち着きを取り戻す時にも同じ方法を使っています。
呼吸を整える
意識的に、ゆっくりと大きな呼吸をするんです。
そうすると、リラックスできて落ち着きを取り戻します。
人間は、緊張したり不安が大きくなると呼吸が早く浅くなります。
これは逆にリラックスしているときは、呼吸がゆっくりと大きくなりますよね。
お風呂に入って、くつろいでいる時を想像してみるといいでしょう。
んで、心と身体は繋がっているので、緊張や不安が大きい時は意識的にゆっくりと大きな呼吸をすることで、心を落ち着かせることができます。
パニック障害に瞑想が効果的だといわれるのも、そのためですね。
瞑想は、自分の呼吸に意識を向けることでリラックスさせます。
リラックスする呼吸のコツ
ただ、ゆっくりと大きな呼吸を意識するだけでも効果があるのですが、息を吐く時にできるだけ長く吐くとより効果的です。
長息(ちょうそく?)といってヨガでも同じような呼吸法があるようですね。
日本でも、忍者が気持ちを落ち着かせる術のひとつとして使っていたようです。
忍者は、それこそ殺し合いの現場にいるわけですから、相当なストレスがかかるでしょう。
呼吸は、最初吸うことから始めがちですが、息は最初吐ききってから吸うと深い深呼吸ができます。
深く吐くという行為は、生命維持(吸う)とは逆の行為なので意識しないとできないんですよね。
まとめ
緊張や不安は、そのことに注目すればするほど大きくなります。
緊張や不安から逃れようとすればするほど、つまり「緊張しちゃいけない」とか「不安になることを考えないようにしよう」と主いえば思うほど、大きくなった経験はありませんか?
そんな時は、「一休み一休み」と一休さんさながらに、呼吸に意識を向けてみてはどうでしょうか?
Written by メタル(@Metal_mac)
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