アドラー心理学をテーマにしたドラマ嫌われる勇気をアドラーオタクのメンタルサポーター メタル(@Metal_mac)が、明確に感想を交えながら解説します。
今回は第9話、トラウマの否定でした。
トラウマの否定
アドラーは、トラウマ(過去の体験による心の傷)を否定しました。
ドラマ中に大文字教授が言うように「過去に囚われて生きる」ことになるからです。
実際に過去の悲惨な体験が原因で、今正に起こっているような感覚を覚えることにより、その時の恐怖などが蘇ります。
しかし、アドラーはこれを否定し、目的のために過去の体験を持ちだしているに過ぎないと言っています。
ちょっと酷いんじゃないか?!と思う人もいるでしょう。
わたしも、過去の悲惨な体験が影響を与える場合があると思っています。
わたしの憶測ですが、アドラーもそれは解っているのでは?と考えます。
アドラーがトラウマを否定したのは、「その悲惨な体験がある」ということを口実に、人間が自分の人生を諦めたり、できないことの言い訳にするのを避けたかったんじゃないでしょうか?
過去の体験を持ちだしても問題は解決しないからです。
だから、そこはあえて否定して「人間はいつでも変わることができる」と言いたかったんじゃないかとわたしは思います。
そして、過去の悲惨な体験があるからこそ「できない」のではなく「こうありたい」という夢、希望を持って欲しかったんじゃないでしょうか。
いつまでも過去に囚われていては、人間は前へ進めない、進もうとしないからでしょう。
問題解決のための未来の哲学
アドラー心理学は、心理学といっていますがわたしは人生哲学だと思っています。
そして、その方向は必ず未来を見ている。
目的論にしても、その問題を解決するためにはどんな手法があるのだろう?と未来に向かって考えを巡らせることによって希望が生まれます。
そして、今自分には何ができるのか?と考えることによって、貢献感が生まれ生きる意欲が湧いてきます。
だから、アドラーはいつでも今ここを真剣に生きることを大切にしていたのでしょう。
まとめ
生きていれば辛い過去も、不安な未来もあるでしょう。
だけど、意識を今ここに向けて生きることで、道に迷わず目的地へたどり着けるのかもしれません。
さて、ドラマも次回最終回。
どんな結末になるのかとっても楽しみです。
Written by メタル(@Metal_mac)
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