アドラー心理学をテーマにしたドラマ嫌われる勇気をアドラーオタクのメンタルサポーター メタル(@Metal_mac)が、明確に感想を交えながら解説します。
今回は第8話、優越性の追求・今ここを生きるでした。
特別な存在
人間には承認欲求があります。
「他者に認められたい」 「他者にいいように思われたい」誰にでもある欲求だと思いますが、アドラーはそんな承認欲求を否定しています。
他者からの承認を受けようとすれば、自分より他者の評価を基準にして生きる道を選ばざるを得ません。
それでは、本当に自分のやりたいことができなくなってしまいます。
一方、正当な方法(成績を上げる・スポーツなどで活躍する)での評価・承認を受けることができなかった場合、安直に「優越性の追求」に走り特別な存在であろうとする場合があります。
これが、今回、ドラマのテーマでした。
暴力によって、「優越性を追求」したばかりに殺人を犯します。
過去に囚われた生き方
今回の犯人は、過去に殺された兄弟の復習のために殺人を重ねます。
大文字教授が「過去に囚われず、未来に怯えない、今ここを生きる」と言っていましたが、そのような復習は過去に生きること。
人間がコントロールできるのは「今ここ」しかありません。
過去にあった辛いできごと、悲しいできごとは終わったことであり「過去」なのです。
今は起きているわけではありません。
アドラー心理学では、トラウマを否定しています。
何かの目的があって無意識のうちに「過去にあった辛い体験」を持ち出しているのだと。
過去の辛い体験をあたかも「今起きていること」のようにイメージすることによって、「今」苦しみます。
また、不安に苛まれたときは、まだ起きていない未来のことを「今起きていること」のようにイメージして「今」不安になります。
ですから、心を楽にするには「今何が起きているのか」を明確にして「今何をすれば良いのか・今できることは何なのか」を考えることによって、生きる希望が湧いてくるのです。
まとめ
わたしも何か不安になったとき、不安から目を背けるのではなく、不安要素を明確にしてその要素を回避するために「今できること」を探しました。
そうすることによって、心が落ち着き冷静になることができたのです。
みなさんも、辛いことを思い出したり、不安を覚えたら「今ここ」に戻り、何ができるのかを明確にすると、心が落ち着きますよ。
Written by メタル(@Metal_mac)
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