潜在意識について、前回お話ししましたが、その続きです。
横の関係で繋がる世界を創る【勇気づけの専門家】自己肯定力育成コーチのメタルです。
前回はザックリと潜在意識についてお話ししましたが、今回は潜在意識が学習するまでをお話ししますね。
この過程が解っていると何かに挑戦する場合、例えばダイエットなどに自分が今どんな状態なのか?を俯瞰してみることができます。
また何か習慣化したい場合にも参考になる重要な理論です。
習慣になるまで
前回の記事で、人間がどんな場合に学習するのか?を解説しました。
脳は、強いインパクトある事が1回でもある場合、または弱いインパクトでも回数が多ければ、それを学習するんでしたよね。
つまり、脳が学習すると無意識でできるようになるのです。
通常、人間が何かを学習したいと顕在意識で考え、無意識にできる潜在意識へと刷り込んでいく場合は、何度も何度も繰り返さなければなりません。
自動車が運転できるようになるまでを例に取りましょう。

【知らない、できない】
知らないし、できない状態。
当たり前ですが、新しいことに挑戦する場合は、この状態から始まります。
自動車の運転の仕方が解らないし、できない状態ですね。
自動車学校へ通う前の状態です。
【知っているが、できない】
自動車学校へ通い始めた直後は、こんな状態でしょう。
やり方は教えて貰ったけど、まだ運転できない状態ですね。
【やり方は知っているし、意識すればできる】
だんだん上手になってきて、声を出しながら「シートベルトよし」「横断歩道よし」っている状態ですね。
意識しないと忘れちゃいますし、声を出してそれを自分の耳で聞くことにより意識付けします。
恐る恐る運転していますが、あまり上手くできない。
まだ考えながら、運転しています。
【やり方も知っているし、無意識でできる】
もう、あまり考えなくても、身体がハンドルやアクセル操作ができる状態です。
もっと慣れてくると、鼻歌交じりで運転できます。
スマホいじりながら(やっちゃダメですが)でもできちゃう。
もうここまで来ると、潜在意識に刷り込まれて無意識に操作できちゃいます。
人が新しいことを学習するまでは、必ずこの過程を通ります。
上手にできないうちは脱輪もするし、うまく車線変更や駐車もできません。
でも当たり前なんですよね。
で、図にあるように青の状態が心地悪い状態。
赤の状態が心地よい状態なんです。
安定している状態といってもいいでしょう。
自動車学校へ通っているときは、この青いゾーンに入っているので不快な状態です。
だから、みなさんも「今日は雨だから行くのをやめよう」とか「ああ、面倒くさいな〜」ってサボった経験はないでしょうか?
ホメオスタシスというのは、脳の中にある現状維持機能です。
新しいことにチャレンジすると、必ずこいつ(ホメオスタシス)が出てきて前述ようなネガティブな感情を心に送り込み、安定した状態へ引き戻そうとします。
こういう状態の時は、ホメオスタシスはありとあらゆる理由を思い付きます。
ダイエットなら”今夜ぐらいはいいか”と甘いものを口にさせる。
”たまに外で飲んだときは”とラーメンを食べさせるetc
みなさんも思い当たるフシがいくつもあるでしょう。
でも、このホメちゃん邪魔をするために出てくるんじゃなく、危険な目に遭わせないようにしてくれているんですね。
原始時代には知らない場所へ行くと危険な獣がいたり、見たことの無いものを食べると命の危険があったから。
自分を守るために出てくる感情なんです。
だから悪い奴じゃない。
でも、そのままだと不快ゾーンが越えられないので、突き抜けるためにはひと工夫必要なんですよね。
まとめ
今回は、解りやすいように自動車学校を例に取りましたが、ダイエットや早朝ジョギング、勉強なども同じです。
できるまでには、繰り返し繰り返し習慣化、つまり無意識でできるまでには時間がかかります。
じゃあ、どうやったらホメオスタシスの罠にハマらずに無意識できるようになるか?
そして、それに大切なのは何か?
次回はそんなお話しです。
Written by ウミザル式自己肯定力育成コーチ メタル
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