日本人って奉仕の精神とか清貧なんて言葉が好きですが、自分を放っておいてそんなことやってもろくな結果になりません。
何故かというと、自分を大切にできない人間が、他人のために尽くせるわけがないから。
海上保安庁時代に潜水士として業務に当たっていました。
厳しい状況の中、海難救助に当たったこともありましたが、その際最優先で考えるのが、自分の身の確保。
つまり、自分が安全な状態に身を置くこと。
ちょっと考えてみてください。
溺れかけている人間が、溺れる人を助けられるでしょうか?
だから、常に自分の力量を測り、この程度なら救助に行ける。
これはまだ行けないなのど判断が一番重要なのです。
使命感に駆られて、無闇矢鱈に救助へ行ったとしても、救助できないばかりか、自分をも犠牲にしてしまう。
それって、愚かな行為なんです。
自分だけ
自分だけいい思いしちゃいけない、自分だけ幸せになって良いんだろうか?
いいんです!!!
幸せそうな人を見て悪い気持ちが起こりますか?
もし、自分の中に嫉妬などの負の感情が湧き上がってきたら、それはあなたが心の底で幸せになりたいのになっちゃいけないと自ら禁じているからではないでしょうか。
マイルールなんです。
そして、もし誰かのために頑張らなきゃ!と思っているのであれば、誰かのために自分を喜ばることを心掛けてください。
何も、自己中心的になれとか、我が儘になれと言っているわけではありません。
冒頭に書いたように、幸せじゃない人間が、人を幸せにできるわけないんです。
自分が幸せだから、周りの人も幸せになる。
自分が幸せだと感じているから、幸せな人が集まってくる。
とってもシンプルな理論なんです。
マイルール
わたしもうつを患っているときは、そうでした。
一生懸命仕事をして頑張りました。
組織の未来を考えて一生懸命になって仕事しました。
「こうしなきゃ」とか「こうするべきだ」と人を思い通りに動かそうとしていました。
しかし、人間は人から強制されるのが嫌いだし、そんな態度で接すれば接するほど人は離れていきます。
マイルールで自分をがんじがらめに縛り付けている人は、他人に対してもそのマイルールを押しつけてしまいます。
例え、それが本当に正しいことだとしても、誰も幸せにできないんじゃないでしょうか。
正しいことは、時には人を傷つけます。
「人に迷惑をかけちゃいけない」と日本では教えますが、インドでは「人に迷惑をかけずに生きることはできないんだから、あなたも迷惑をかけられても赦(ゆる)してあげなさい」と教えるそうです。
どちらが、良い悪い、正解不正解じゃない。
どちらの思想が、住みやすい社会を作るんでしょうか。
人は楽しむためにこの世に産まれてきたんです。
だから、あなただけ楽しんじゃっていいんです
どうか、目の前にある幸せを受け取ってください。
Written by メタル(@Metal_mac)
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