インナーチャイルドって何か解りますか?
インナーチャイルドというのは、一般的には幼少期の心の傷を指します。
人間は、産まれてすぐは立つこともできず、独りで生きていくこともできません。
なので、10歳程度までは親の保護の元で生きることになります。
親や大人の愛を受けようとします。
また、子供は、愛を受けるに値する自分になろうとします。
ですから、周りの環境、大人達の影響を直接受ける。
本能レベルで刷り込まれるわけですね。
親から愛を受け取ることができなかった(と本人が感じている)と大人になっても「愛して欲しい」という欲求が強くなります。
例えば「もっと構って欲しかった」という望みがあったのに叶わなくて、淋しかったなどの感情が癒やされない場合、これがインナーチャイルドとして大人になっても心の底に居続けます。
しかし、それは潜在意識の中にあるので、顕在意識(普段の意識)では気が付くことがなかなかできない。
また、親がくだした自分への評価のまま大人になるまで、その評価を「セルフイメージ」として持ち続けます。
だから、スケートの羽生結弦や将棋の藤井聡太など大きな事を成し遂げる人は、勝って当然というセルフイメージを心の底に持っているんだと思います。
スピリチャル的にいうならば、天命を背負ってこの世に来たのかもしれません。
一般的には、多くの人が、そんな幼少期の価値観がそのままプログラミングとなり、自分の思考や行動を決めている。
アドラー心理学では、「人生のマニュアル」とも呼ばれており、どうすれば親に気に入られるか、どうすれば可愛がられるかをマニュアルとして心に刻みます。
そこまで深く重く考えなくても、単純に親の自分に対する評価や友人との体験などが、本人の人格形成に大きく影響するのは何となく理解していただけるんじゃないでしょうか?。
大人になっても心に住み続け、価値観に影響したり、知らず知らずのうちに反応していたりするのが「インナーチャイルド」と呼ばれるもので、他の心理学用語では「ビリーフ」とか「ブロック」「ブレーキ」などと表現されることもあります。
「ブロック」や「ブレーキ」がすべてインナーチャイルドというわけではありませんが、多くが幼少期の頃に掲載される点では近いものがあるでしょう。
インナーチャイルドの見つけ方
自分1人で気がつくのは、結構難しいかもしれません。
潜在意識のやることですから、ほとんど無意識にやっちゃっていますからね。
私の場合も、心理学を学び始めてから、いくつか気が付きました。
しかし、ほとんどがコーチングを受けたりセラピーを受けたりして、気が付いたものです。
例として、最近自分のインナーチャイルドに気が付いたことがあったので、ご紹介しておきます。
仕事仲間で、わたしに問いかけて確認しようとする人がいるんです。
「○○はそれで上手く行きますか?」とか「○○って何か解ってる?」とかです。
その確認の内容は、どうってことないんですが、何故かその人は人の能力を試すように(と私は感じました)問いかけてきます。
そして、いつも「むか!」っと腹が立ってしまう。
そして、身体が震えるくらい怒りが湧いてくる。
自分でも衝動を抑えるのがやっと。
何度かそんなことがあって、当然私の反応も相手にとって不快に感じるらしく、関係がうまく行かなくなる寸前でした。
同じように何故か人間関係が上手く行かない方は、こういうインナーチャイルドが関係しているのかもしれません。
しかし、ある時ふと「あれ?これって反応じゃないか?」と気が付いたんです。
内容に関わらず怒りが込み上げてくる。
そこでその怒りの感情を探ってみると「どうせ、お前には解らないだろう〜!バカバカ!」という声が聞こえるような気がします。
「あらまあ、これインナーチャイルドだ」
手品嫌い
思い返してみると、わたし、昔から手品を見るのがあまり好きじゃありませんでした。
手品を見ていると、なにか馬鹿にされているような気がするんです。
「どうせお前のようなバカには解らないだろう」と言われているような気が。
だから、手品を見ても、すごいなっとは思うけど興味は引かれない。
自分でも不思議に思っていたのですが、やっと謎が解けたような気がします。
まとめ
まだ、その衝動が何に起因するかは解りません。
だけど、インナーチャイルドは、それに気が付くことによって同じ反応が起こりにくくなります。
そして、対処法も自分の中にできるので、この気が付くということがとても大切になってくるんです。
ベタなお誘いですけど、こういうインナーチャイルドなどに気が付いて貰うのが、カウンセリングやコーチングなんですよね。
このインナーチャイルドが癒やされると、行動を止める何かがなくなるので、躊躇なく思った事を実行できるようになりますよ
参考までに
Written by メタル(@Metal_mac)
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