怒りを爆発させてしまった時の話〜良好なコミュニケーションとは〜


コミュニケーションは上手ですか?

勇気づけの専門家 ウミザル式メンタルトレーナーのメタルです。

コミュニケーションについて考えていたら、昔のエピソードを思い出しました。

もう20年ほど前になりますが、当時わたしのいた部署は、所長と所員、船長のわたしを含めて巡視艇乗組員が6名の総勢8名の小さな部署。
企業でいうと、支店の下にある小さい出張所みたいなところです。
※便宜上、支店・出張所と記述します。

こういうやり取りが、あなたの職場でも行われているのかも。

 

ねぎらい

「そんなこと言うんなら、お前が来い!」

気がついたら手に持った受話器をオフィスの床にたたきつけていました。

その電話がかかってきたのは、高さ約5メートルもあろうかという「うねり(大波)」がある大時化の中を1時間以上航海して、派遣先(支店)から巡視艇の基地に無事帰投。
ホッと一息ついた直後でした。

電話の主は、派遣先の支店の担当者です。

その日の数日前、支店の管轄内で船が沈没、乗組員が5名が行方不明になるという海難が発生。
前日から出張所のわたし達も、応援にかり出されていたのでした。

その担当者は、わたしより年上でしたが、普段からソリが合わずにあまり好きではありませんでした。

電話の内容はこうです。
担当者「上が明日も来いといっているので船で来てくれ」
わたし「ちょっと待ってください、この大時化の中やっとのことで帰ってきたところなんです。明日このうねりが収まっているとは思えません」
担当者「帰ることができたんなら、来れるだろう」

この思いやりのかけらも無い一言に、冒頭の行動になってしまったのでした。

私独りだけが、辛い思いをするのであればまだいいのですが、わたしは船長として乗組員5名の命を預かっているんです。
常にそのことを意識していたので、わたしや乗組員の命まで軽んじられたと感じたのです。

実際、この事件?があった後に他管区で同型の船が、波に巻かれて一回転するという事故が発生したのでした。

 

期待する

たぶん、上のやり取りで担当者が「大時化の中、お疲れさまでした」という労(ねぎら)いの一言があったら、ここまでわたしが怒りを爆発させることは無かったでしょう。

わたしは、無意識に相手が労ってくれることを期待していたんでしょうね。
だから、心ない一言に期待を裏切られて、怒りを爆発させてしまったのでしょう。

わたしが逆の立場だったら、その後にこう言うだろうと思います。
「大時化の中、お疲れさまでした。入港直後に申し訳ないんだけど、上が明日も応援に来て欲しいと言っているんだ。俺も困っちゃってこの時化ですから、来れるかどうかわかりませんよって言ったんだけどね。どうかな?これそうかな?」

こんな言葉がけなら、わたしも宮仕えの辛さ(笑)は解っているし、担当者の立場も考えて渋々OKしていたと思います。

何故なら、わたしと担当者の目線が一緒だからです。

同じ方向を向いているんですよね。

そして、相手に(自分が言って欲しいと願うことを)期待するからストレスが産まれるのです。

ある意味相手に何も期待しなければ、ストレスも生まれないんですよね。

期待したのも自分、裏切られたと感じるのも自分。

それが良い悪いではなく、そのことを知っておくとストレス軽減に役立ちますよ。

そういう期待を手放せば、そもそもストレスは生まれません。

アドラー心理学では肯定的な諦めとか言うそうです。

わたしは、積極的に諦めると言っていますけどね。

諦めるというと何かネガティブに感じる方もいるかもですが、仏教でも「諦める」とは「明らか見る」という意味で、「諦観(たいかん)」というそうです。

そして、明らかにして「現実を受け入れる」。

おお〜これって「自己受容」ってことですね。

 

気づき

今考えるとあの担当者は、人の気持ちを推し量るなんて器用なことができない人なので、わたしの方が期待しなければ良かったと思っています。

わたしが「あいつが悪い!」と責めることは簡単ですが、それでは何の解決にもならない。

とはいえ、わたしの失望感はどうすることも出来ません。

じゃあ、どうするか?

やはり、自分の気持ちを伝えることでしょう。

担当者へ
「あなたも上から言われて、そのままわたしに伝えているんでしょうが、大時化の中、大変な思いをしてやっと帰ってきたところでなんです。そんな風に事務的に言われるとわたしもいい気持ちがしません。」
とね。

もし、謝罪して欲しければ「謝って欲しい」と伝える。

こういう相手の立場を尊重して、自分の思いも伝えるのをアサーティブネスとかアサーティブな伝え方というのですが、なかなか普段から気をつけていないととっさにはでないですよね。

アサーティブネスとは、自他を尊重した適切な自己主張であるという意味で、他のコミュニケーション方略とは異なっている。コミュニケーションの方略は主に以下の3つに分けられる[5]。

受身的なコミュニケーション:言いたいことが言えずに、自分の意思や権利を自分自身で守れないようなコミュニケーション。
攻撃的なコミュニケーション:相手の権利を尊重せず、自分の権利ばかりを主張するコミュニケーション。
アサーティブなコミュニケーション:相手の自己主張する権利を認めたうえで、自分自身の意思や権利を主張するコミュニケーション。

via: アサーティブネス – Wikipedia

 

まとめ

わたしも含めて、自分の気持ちを伝えるのが苦手な人が多いんじゃないでしょうか?

でも、コミュニケーションにおいては、とても重要なことだと感じています。

相手を責めるのでは無く、自分の気持ちを素直に伝える。
そして相手の立場や気持ちも尊重する。

心の底には、相手への愛を。

そういうコミュニケーションを心掛けたいです。

そして、怒りの感情を使わないコミュニケーションは可能だと思っています。

Written by ✨Change view point コーチ メタル


 

 

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